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低コスト高配当インデックス投信 分配金利回りランキング Top 10

「信託報酬はできるだけ低く、でも分配金はちゃんと受け取りたい」という方向けに、低コストで分配金が出る高配当インデックス投資信託を分配金利回りの高い順に並べました。

利回りは予想値ではなく、実際に支払われた直近1年の分配金から計算した実績ベースです。日本株・米国株・全世界株をまとめて1本のランキングにしています。

データ基準日は2026年10月16日(基準価額ベース)です。

毎日自動更新しています。最終更新 2026-10-19 10:06(日本時間)。

分配金利回りランキング(1位~10位)

順位 ファンド名 分類 連動対象 分配 純資産 信託報酬 分配金利回り
1アムンディ 日本・高配当株日本株日経累進高配当株指数年2回102億円0.198%5.26%
2SBI・SPYD米国株S&P500高配当指数(SPYD)年4回74億円0.1338%3.64%
3Tracers 日経平均高配当株50日本株日経平均高配当株50指数年6回(奇数月)671億円0.10725%3.57%
4SBI日本高配当株式(分配)日本株ルールベース選定(指数連動なし)年4回2,411億円0.099%3.24%
5楽天SCHD(日本版)日本株ダウ・ジョーンズ・ジャパン配当100指数年4回274億円0.297%3.06%
6SBI・SCHD米国株SCHD(ダウ・ジョーンズ米国配当100)年4回2,390億円0.1227%2.92%
7日経平均高配当利回り株
新規募集は停止中(積立・保有継続は可)
日本株日経平均採用の高配当30銘柄年2回3,216億円0.693%2.83%
8楽天SCHD米国株SCHD(ダウ・ジョーンズ米国配当100)年4回2,715億円0.1238%2.65%
9アムンディ 全世界・高配当株全世界株MSCI ACWI 高配当利回り指数年4回39億円0.165%2.28%
10SBI・V 米国高配当(VYM)米国株VYM(FTSE米国ハイディビデンド・イールド)年4回266億円0.1238%1.95%

※ 印は、設定から日が浅く1年ぶんの決算回数がそろっていないため、そろった回数から年換算していることを示します。

年間分配金と基準価額(利回りの内訳)

上の利回りが「どの数字から出ているのか」を並べています。分配金も基準価額も1万口あたりの金額です。

順位 ファンド名 年間分配金(実績) 基準価額 分配金利回り
1アムンディ 日本・高配当株800円15,197円5.26%
2SBI・SPYD470円12,918円3.64%
3Tracers 日経平均高配当株50600円16,819円3.57%
4SBI日本高配当株式(分配)570円17,593円3.24%
5楽天SCHD(日本版)470円15,378円3.06%
6SBI・SCHD370円12,685円2.92%
7日経平均高配当利回り株730円25,823円2.83%
8楽天SCHD360円13,584円2.65%
9アムンディ 全世界・高配当株305円13,356円2.28%
10SBI・V 米国高配当(VYM)295円15,107円1.95%

投資信託の買い方(はじめての人向け・7ステップ)

投資信託は、株のように証券取引所で売買するものではありません。運用会社に対して「買いたい」と申し込み、その日の基準価額で買い付ける仕組みです。株のように板を見て指値を出すことはできません。

手順 やること
1. 証券口座を開くSBI証券・楽天証券・マネックス証券などのネット証券が有利です。対面型の証券会社や銀行では、同じファンドでも購入時手数料がかかることがあります。このページのファンドは、ネット証券ならいずれも購入時手数料0円(ノーロード)で買えます。本人確認書類とマイナンバーがあれば、スマホから即日〜数日で開設できます。
2. NISA口座も同時に申し込む口座開設の申込画面で「NISA口座を開設する」にチェックを入れます。分配金には通常20.315%の税金がかかりますが、NISAなら非課税です。分配金を受け取る前提なら、NISAを使わない理由はほとんどありません。あとから申し込むこともできますが、税務署の確認に1〜2週間かかります。
3. 入金する銀行から証券口座へお金を移します。各社の「即時入金」「リアルタイム入金」を使えば手数料0円で即反映されます。SBI証券なら住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行と連携しておくと、買付のたびに自動で資金が移動します。
4. ファンドを探す証券会社のサイトで「投資信託」から「ファンドを探す」に進み、名前を入れて検索します。正式名称は長いので、「SCHD」「SPYD」「高配当株50」など特徴的な部分だけで検索するほうが早く見つかります。名前がよく似た別のファンドがある点に注意してください。たとえば「年4回決算型」と付いていないものは分配金を出さない資産形成型で、別の商品です。
5. 買い方を選ぶ「金額買付」「口数買付」「積立買付」の3つから選びます。初めてなら金額買付(例:10,000円分)が分かりやすいです。毎月決まった額を買っていくなら積立買付にします。口数買付は買う口数を指定する方法で、支払う金額が注文時には確定しません。
6. 分配金コースを選ぶここが一番大事です。注文画面に「分配金受取」と「分配金再投資」の選択があります。分配金を現金で受け取りたいなら、必ず受取型を選んでください。初期設定が再投資型になっている証券会社もあり、気づかないまま買うと現金は入ってきません。
7. 注文して約定を待つ注文を出すと、その日の基準価額で約定します。基準価額は1日1回しか決まりません。国内資産のファンドは当日15時ごろまでの注文で当日約定、締切を過ぎると翌営業日の基準価額になります。米国株など海外資産のファンドは、現地市場が閉まったあとに価格が決まるため、約定が翌営業日になるものが多いです(締切時刻は販売会社によって異なります)。

注文を出す時点では、いくらで買えるかは分かりません。これをブラインド方式といいます。基準価額を見てから売買できると、すでに保有している人が不利になるため、すべての投資信託に共通する決まりになっています。

分配金コースの選び方(受取型と再投資型)

同じファンドでも、分配金コースによって手元に現金が入るかどうかが変わります。このランキングは「分配金を受け取りたい人」向けなので、基本は受取型です。

項目 分配金受取型 分配金再投資型
現金決算のたびに証券口座へ入金される入らない(同じファンドの買い増しに回る)
複利効きにくい効きやすい
向いている人生活費や小遣いの足しにしたい人、分配金の入金を楽しみたい人当面使う予定がなく、資産を増やしたい人
NISAの枠買ったときの分だけ使う再投資のたびに新しい枠を使う

再投資型でNISAを使う場合、分配金による買い増しも新しい投資枠を消費します。年間の枠を使い切っていると、再投資分が課税口座(特定口座)で買われることがあります。

コースは後から変更できますが、すでに保有している分には反映されず、変更後に買い付けた分からになる証券会社もあります。最初に決めておくのが確実です。

なお、資産を増やすことだけが目的なら、分配金を出さないファンド(オルカンやS&P500のインデックス投信)のほうが税金の面で有利です。分配金を受け取るたびに課税口座では税金が引かれ、その分だけ再投資に回るお金が減るためです。それでも分配金型を選ぶ価値があるのは、売却の判断をしなくても定期的に現金が入ってくるという点にあります。

覚えておきたい用語

用語 意味
基準価額投資信託の値段です。ふつう1万口あたりの金額で表示されます。1日1回、その日の運用が終わったあとに決まります。
口数持っている投資信託の量です。1万円分を基準価額12,500円のときに買うと、8,000口になります。
1万口あたり基準価額も分配金も1万口あたりで表示されます。上のランキングの利回りは「1万口あたりの年間分配金÷1万口あたりの基準価額」なので、持っている口数に関係なく同じ率になります。
ノーロード購入時手数料が0円のファンドです。ネット証券で買う低コストのインデックス投信は、ほぼすべてノーロードです。
信託報酬保有している間ずっと引かれる運用コストです。年率で表示され、毎日少しずつ基準価額から差し引かれます。別途請求されるものではないので、支払った実感がないまま効いてきます。
実質コスト信託報酬に、売買委託手数料や有価証券の保管費用などを加えた、実際にかかった合計コストです。運用報告書に載ります。信託報酬よりやや高くなります。
信託財産留保額解約するときに差し引かれ、ファンドに残されるお金です。かかるファンドとかからないファンドがあります。目論見書の「換金時の費用」で確認できます。
個別元本自分がそのファンドを買った平均の値段です。分配金が普通分配金になるか特別分配金になるかは、この個別元本と基準価額を比べて決まります。
受渡日売買の代金が実際に動く日です。買いは約定日からおおむね2〜5営業日後で、海外資産のファンドのほうが遅くなります。解約してお金が戻るまでにも同じだけ日数がかかります。
決算日と支払日分配金の金額が決まる日が決算日、実際に口座へ入る日が支払日です。支払日は決算日から5営業日目ごろが一般的で、決算日に買っても、その回の分配金はもらえません(権利は決算日の時点で保有している人に付きます)。

分配金の税金とNISA

分配金には2種類あり、税金のかかり方が違います。同じ「分配金100円」でも中身が別物です。

種類 中身 税金
普通分配金運用で増えた分から支払われる、ほんとうの利益です課税口座では20.315%(所得税15.315%+住民税5%)
特別分配金
(元本払戻金)
自分が出したお金が戻ってきただけで、利益ではありません非課税。ただし個別元本がその分下がります

特別分配金は、利益が出ていないのに分配金を払ったときに生じます。非課税と聞くと得に思えますが、資産はまったく増えていません。利回りが高いファンドほど、この元本の払い戻しが混ざっていないかを確かめる価値があります。確認は証券会社の取引履歴か、年末に届く取引報告書でできます。

NISA口座(成長投資枠)で買えば、普通分配金も非課税になります。分配金を受け取ることが目的なら、NISAの効果がそのまま効く買い方です。2024年からの新NISAでは、成長投資枠が年240万円、つみたて投資枠が年120万円、合わせて年360万円まで、生涯では1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)まで使えます。

注意点が2つあります。1つは、毎月分配型のファンドはNISAの対象外だということです。このランキングのファンドは年2回・年4回・年6回なので対象ですが、毎月分配型を選ぶとNISAでは買えません。もう1つは、米国株に投資するファンドの場合、現地で配当に約10%の税金が引かれたうえで分配金が計算される点です。課税口座には二重課税を調整する仕組みがありますが、NISAでは分配金そのものが非課税なので、この現地分の税金は戻ってきません。

ファンドの選び方(5つの着眼点)

利回りの高さだけで選ぶと失敗しやすいので、次の5つを合わせて見ます。上のランキングの表には、この5つがすべて載っています。

着眼点 見かた
1. 信託報酬低いほど有利です。インデックス投信なら0.1〜0.3%が目安で、毎月分配型のアクティブ投信(年1.5〜2.0%)とは桁が違います。仮に利回りが同じなら、信託報酬の差がそのまま手取りの差になります。
2. 純資産大きいほど安心です。小さすぎると、途中で運用をやめる繰上償還のおそれがあります。目安として数十億円を下回るファンドは、設定されたばかりかどうかも確かめたいところです。
3. 分配頻度年2回・年4回・年6回があります。回数が多いほうが入金の機会は増えますが、年間の合計が同じなら受け取る総額は変わりません。生活費の補いにするなら回数の多いほうが使いやすいです。
4. 連動対象どの指数に連動するかで中身が決まります。日経平均高配当株50は日本の高配当50銘柄、SCHDは米国の増配を続ける優良企業100社、SPYDはS&P500のうち配当利回りが高い80銘柄です。利回りはSPYD系が高め、増配の伸びはSCHD系が強めという傾向があります。
5. 為替米国株や全世界株のファンドは為替の影響を受けます。円安になれば分配金も基準価額も増え、円高になれば減ります。為替ヘッジのないものが主流で、このランキングのファンドもすべてヘッジなしです。

日本株型と米国株型を1本ずつ持つと、為替の影響と相場の動きを分散できます。日本株型は為替の影響を受けない代わりに銘柄数が少なく、米国株型は分散が効く代わりに為替と現地課税の影響を受ける、という関係です。

よくある勘違い

勘違い 実際は
分配金が多いファンドほど儲かる分配金は、運用で増えた資産の一部を払い出しているだけです。払い出した分、基準価額は下がります。得かどうかは「分配金+基準価額の変化」の合計、つまりトータルリターンで見る必要があります。
利回りが高いのは良いファンドだから利回りは「分配金÷基準価額」なので、基準価額が下がるだけでも上がります。値下がりしているファンドの利回りが高く見えることは珍しくありません。純資産の推移や基準価額の動きも合わせて見てください。
このランキングの利回りがずっと続く利回りは基準価額の変動と分配金の改定で日々変わります。分配金は運用状況によって減ることも、見送られることもあります。過去の実績であって、約束された利回りではありません。
毎月分配型と同じようなものこのページのファンドは、指数に連動する低コストのインデックス型です。昔から多い毎月分配型のアクティブ投信は、信託報酬が年1.5〜2.0%と高く、元本を取り崩して分配しているものも多くあります。性質がかなり違います。
分配金が出る日に買えばもらえる分配金を受け取る権利は決算日の時点で保有している人に付きます。決算日に注文しても、約定が決算日より後になればその回はもらえません。海外資産のファンドは約定が翌営業日になることもあるので、数日の余裕をみてください。

データの見方と注意事項

項目 内容
データ基準日2026年10月16日(基準価額ベース)。毎日自動更新しています。投資信託の基準価額は前営業日ぶんが翌朝までに出そろうため、1営業日前の数値になることがあります。
対象ファンド「信託報酬が低い」「分配金が現金で支払われる」「指数連動またはルールベースで高配当株に投資する」という条件で選んだ10本です。この条件に当てはまる投資信託は日本にまだ多くないため、母集団そのものが小さい点はご了承ください。
分配金利回り「直近1年の分配金の合計 ÷ 最新の基準価額 × 100」です。予想ではなく実績で、税引前の数値です。1年ぶんの決算回数(年2回・年4回・年6回)に合わせて、直近のその回数ぶんの分配金を合計しています。
なぜ実績で出すのか投資信託には、J-REITや個別株のような「予想分配金」の公式発表がありません。運用会社が発表するのは決算ごとに確定した実績だけです。また、連動先ETF(SCHDなど)の配当利回りをそのまま載せると、為替や基準価額の変動を反映できず実態からずれます。そのため、このページでは実際に支払われた分配金だけを使っています。
純資産最新営業日の純資産総額です。金額が大きいほど繰上償還(途中で運用が終わること)になりにくく、運用も安定しやすくなります。
信託報酬保有している間ずっとかかるコストで、各ファンドの交付目論見書に記載された年率(税込)です。売買のたびに変わる数値ではないため、固定値として掲載しています。実際に差し引かれる「実質コスト」は、これに売買委託手数料などが加わるため、やや高くなります。
分配金の注意分配金には、運用で得た利益から支払われる「普通分配金」と、自分が出した元本が戻ってくるだけの「特別分配金(元本払戻金)」があります。利回りが高いからといって、その分だけ資産が増えているとは限りません。分配金を出すたびに基準価額はその分下がります。
ご注意利回りは基準価額の変動と分配金の改定により日々変化します。分配金は将来にわたって保証されたものではなく、運用状況によって減額・見送りとなる場合があります。本ページは情報提供を目的としたもので、特定のファンドの購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
出典基準価額・純資産総額・分配金は投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」から取得しています。連動対象と信託報酬は各運用会社の交付目論見書によります。